都内の私立高の生徒 5年前に自殺 遺族が都に再調査求める
5年前に自殺した、東京都内の私立高校に通っていた男子生徒の遺族が、学校の設置した第三者委員会の調査が不十分だとして、私立高校を指導する都に対し、再調査の実施を求めました。
これは、2018年に自殺し、都内の私立高校に通っていた当時2年生の高橋勁至さん(当時16)の両親が27日、都庁で開いた会見で発表しました。
両親によりますと、高橋さんは教員の威圧的な指導などで精神的に追い詰められ、自殺したとしています。
一方、学校が設置した弁護士などによる第三者委員会は調査の結果、「自殺と指導に因果関係があると断定できない」と結論づけています。
この調査に対し、両親は聞き取りを行ったのが5人と「調査対象が極めて少ない」などとして27日、私立高校を指導する都に対し、再調査の実施を求める要望書を提出しました。
高橋さんの両親は「公立学校に比べ私立学校では法律に基づいて、自治体が再調査をするのが難しいが、都は公立・私立関係なく再調査をして、真実を明らかにしてほしい」と訴えていました。
学校側はNHKの取材に対し、「調査は、国が示した指針に沿って、不十分な点がないよう適切に実施し、問題はなかったと考えている」としています。