日本とトルコの交流ゆかりの地 群馬 沼田市が義援金募る
トルコ南部のシリア国境近くで発生した大地震を受けて、明治時代に日本とトルコの交流の礎を築いたとされる実業家、山田寅次郎の出身地、群馬県沼田市が義援金を募っています。
今の群馬県沼田市出身の山田寅次郎は、明治23年に和歌山沖で起きたトルコの軍艦の遭難事故のあと、全国から集めた義援金を届けるためにトルコに渡り、両国の交流の礎を築いたとされる人物です。
トルコ南部のシリア国境近くで発生した大地震を受けて、沼田市は、寅次郎の命日にあたる今月13日から義援金を募っています。
このうち沼田市歴史資料館は、入り口に寅次郎の写真や資料を展示するとともに義援金を入れる箱を設置しています。
沼田市歴史資料館の芝田早希学芸員は「沼田市出身の先人の偉業を踏まえて受け付けを始めました。現地では今もたくさんの方が苦しんでいるので、積極的な支援をお願いできれば」と話していました。
沼田市は市役所やコミュニティーセンターなど市の合わせて8つの施設で当面、義援金を受け付けるということです。