「5類」移行後の高齢者施設の対応で意見交換 東京 八王子

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したあと、高齢者施設の入所者への医療面の対応などについて関係者が検討するセミナーが15日、東京・八王子市で開かれました。

このセミナーは八王子市の病院や高齢者施設などの関係者が参加してオンラインで行われ、新型コロナの感染症法上の位置づけが5月8日に「5類」に移行したあとの高齢者施設での対応などについて意見が交わされました。
このなかで、「5類」に移行することで一般の医療機関でも入院の受け入れや診察ができるようになる一方、地域の医療機関での受け入れが思ったように進まず、新型コロナの感染が再び拡大した場合、入院が難しくなり高齢者施設で療養するケースが想定されるという意見が出されました。
そのうえで新型コロナを含め、症状が重い入所者などが適切に医療を受けられるように、医療機関と福祉施設などが地域での具体的な連携体制を引き続き検討していくことを確認しました。
セミナーに参加した感染症が専門の東京医科大学八王子医療センターの平井由児教授は「新型コロナの位置づけが『5類』に移行したあとも、医療を必要とする人へのセーフティーネットを地域で作ることが重要だ」と話していました。