世田谷区の私立保育園 園児の額を指ではじくなど不適切保育
東京・世田谷区の私立認可保育園で去年、保育士が園児の額を指ではじくなど不適切な保育が行われたとして、区はこの保育園を運営する法人に事実確認などをさらに進めるよう通知しました。
世田谷区によりますと去年11月、区内にある私立認可保育園、「ナオミ保育園分園ぶどうの木保育園」の園児の保護者から、区に「保育士の子どもへの声かけが普通ではない」などと連絡がありました。
このため区から指導を受けた保育園を運営する社会福祉法人が調査したところ、去年4月以降、3歳から5歳の幼児クラスで、2人の保育士が関わり、子どもの額を指ではじいたり、昼寝の時間に言うことを聞かなかった子のベッドを揺さぶったりするなど不適切な保育が行われていたことがわかり、この法人は1日、区に報告書を提出しました。
法人によりますと、2人の保育士のうち、1人は先月末で退職し、もう1人は懲戒処分にしたということです。
この法人は、これまでに保護者会を開き謝罪と説明を行っていて、今後はほかにも不適切な保育がなかったか調査を続けるとともに再発防止策に取り組むとしています。
一方、世田谷区も法人に対し、事実確認を続けるとともに再発防止に努めるよう通知しました。