都 神宮外苑の環境アセス手続き終了 事業者に認可で着工へ

明治神宮外苑の再開発をめぐり都は20日、環境影響評価書を告示して環境アセスメントの手続きを終了し、事業者に認可すれば工事が着工されることとなります。

東京・新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発をめぐり、事業者は743本の樹木を伐採する計画を示す一方、名所のイチョウ並木については保全するとしています。
これについて、専門家などからは伐採本数や保全方法などについて疑問の声が上がっているほか、超党派の国会議員が議員連盟をつくって、計画の見直しを求める決議書を都に提出しています。
この再開発について都は20日、事業者によって環境アセスメントの結果などがまとめられた環境影響評価書を告示し、環境アセスメントの手続きを終了しました。
都によりますと事業者からは今月30日に開催予定の都の審議会までに着工届が提出される見通しで、都が再開発事業として認可すれば工事が着工されることとなります。
一方、事業者はこれまでの審議会でイチョウ並木に与える影響調査が不十分と指摘されたことから、追加で調査を行っていて、ことしの春以降改めて審議される予定です。

東京都の小池知事は記者会見で「環境影響評価書は、事業者から都に提出されたものであり、提出後の手続きは条例にのっとって厳正に進めていく。きょうは、そのための告示を行ったということだ」と述べました。
そのうえで「どのような再開発をしていくか、これまでさまざまな手続きが厳正に行われてきた。事業者には先人たちの思いを引き継いで、100年先の未来につなげるまちづくりに真摯に取り組んでほしい」と述べました。