鳥インフル 過去最多の処分 農水省が緊急の対策本部

今シーズン、鳥インフルエンザで処分されるニワトリなどの数がおよそ998万羽と過去最多となったことを受けて、農林水産省は緊急の対策本部を開き、全国の養鶏農家などに対し感染対策の徹底を改めて呼びかけました。
9日開かれた対策本部には野村農林水産大臣が出席し、「専門家から、環境中のウイルス濃度が非常に高まっていると指摘されている。強い危機意識が必要で、国と都道府県などの連携を万全にしていきたい」と述べました。
会議では、9日、新たに茨城県の養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受けて、処分されるニワトリなどの数が去年10月以降、合わせておよそ998万羽となったことが報告されました。
これまでで最も多かった2020年の秋から2021年の春にかけてのおよそ987万羽を上回り、過去最多となっています。
これを受けて会議では消毒の確実な実施やウイルスを運ぶ野生動物が施設内に入り込まないよう、必要に応じて施設の補修を速やかに行うといった感染対策の徹底を全国の養鶏農家などに対し、改めて呼びかけました。