宇都宮大学が開発したコメ「ゆうだい21」普及拡大へ
栃木県の宇都宮大学が開発したコメの品種「ゆうだい21」が県内外の市場やコンテストなどで高い評価を得ていることを受け、大学は今後、本格的な普及拡大に取り組むことになりました。
「ゆうだい21」は栃木県真岡市にある大学の農場で偶然見つかった突然変異の稲穂を改良し、平成22年に登録されたコメの品種です。
大粒で甘みや粘りが強く、これまでに国内各地のコンテストで好成績をおさめてきたほか、県内外の直売所やスーパーなどで取り扱いが増えてきています。
こうしたことを受けて宇都宮大学は今後、本格的にこの品種の普及拡大に取り組むことになり、先月、概要を発表しました。
それによりますと、米印をモチーフにした新しいロゴマークをパッケージなどに使用し消費者の認知度を高めてブランド化を図ります。
また、大学の研究成果をもとに生産農家をサポートし、種もみの安定的な供給に取り組むほか、JAをはじめとした流通事業者と連携して販路の拡大を図るということです。
宇都宮大学農学部附属農場の高橋行継教授は「大学独自の取り組みを強化し、消費者や生産者にPRするなど、今までと違った売り方を模索していきたい」と話しています。