感染拡大 感染者の人工透析 夜間対応再開 都内のクリニック

新型コロナウイルスの感染が再び広がるなか、人工透析を行っている都内のクリニックでも新型コロナに感染する患者が増えていて、病院内での感染を防ぐため、一般の患者が少ない夜間に通院してもらい、人工透析を行う対応を再開しています。

通院の形で人工透析を行っている東京・世田谷区にある「腎内科クリニック世田谷」では、ことし10月末から新型コロナに感染する患者が再び増えています。
このため、医療機関に入院していない無症状や軽症の患者については、週に3回、一般の患者が少ない夜間に民間救急などの車で通院してもらい、人工透析を行う対応を再開しているということです。
人工透析は、隔離された個室で感染対策を徹底して行われ、スタッフが防護服を着て機器の操作などを担当し、医師が別の部屋から電話で患者の症状などを確認します。
一方、東京都透析医療アドバイザーの菊地勘医師によりますと、人工透析を受けられる専用の病床は、都内にはおよそ130床ありますが、今月中旬から再び満床の状況が続き、入院が難しくなっているということです。
「腎内科クリニック世田谷」の菅沼信也院長は「再び途切れることなく新型コロナに感染した患者に人工透析を行う状況になっていて、さらに患者が増えないか、不安を感じています」と話していました。