新潟県 記録的大雪 交通影響や停電など生活への影響も

強い冬型の気圧配置の影響で新潟県では記録的な大雪となり、交通への影響が続いているほか、停電も1万戸以上にのぼるなど生活に影響が出ています。
雪の強い状態は19日夜遅くにかけて続く見込みで気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと冬型の気圧配置が強まり、関東甲信越の上空にも強い寒気が流れ込んでいて、新潟県の中越や上越でこの一日に1メートル近い大雪が降りました。
午後5時までに観測された24時間の降雪量は魚沼市守門で95センチ、長岡市で89センチと12月としては記録を取り始めてから最も多くなりました。
また、発達した雪雲は上越にも流れ込み柏崎市でも82センチと記録に迫る大雪となっています。
午後5時の積雪は新潟県は魚沼市守門で1メートル86センチ長岡市で99センチ、柏崎市で88センチ、新潟市で49センチで、このほか長野県の白馬村で24センチとなっています。
新潟県では19日夜遅くにかけて局地的に雪雲が発達し、雪が強まるおそれがあります。
20日昼までの24時間に降る雪の量は新潟県の山沿いの多いところで70センチと予想されています。
気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に警戒するとともに着雪による停電やなだれにも十分注意するよう呼びかけています。
また、除雪作業中の事故も起きています。
安全を確保して行うようにしてください。
【クリスマス寒波か備えを】
また、19日は関東の各地で今シーズン一番の冷え込みとなりましたが、今後も冬型の気圧配置が強まるとみられています。
気象庁によりますと23日の金曜日ごろから再び冬型の気圧配置が強まり数日続く見込みです。
強い寒気が南下する見通しで、日本海側を中心に再び大荒れや大雪のおそれがあります。
最新の気象情報に注意してください。

新潟県によりますと18日夜から降り続いた大雪により、19日午後3時現在、2人がけがをしたということです。
このうち、新潟市では50代の男性1人が除雪機に乗って、作業していたところ除雪機が何かにあたったとみられ、頭を打ったということです。
また、三条市では70代の男性1人が除雪作業中に転倒し腰などを打ったということです。
いずれもけがの程度は軽いということです。
新潟県は23日の金曜日も以降も大雪が見込まれるとして、除雪機に詰まった雪を取り除く場合には、必ずエンジンを止めることや、作業は2人以上で行うこと、高い場所で作業する際は足を滑らせないよう命綱やヘルメットを着用することなど注意を呼びかけています。

大雪の影響でJRは一部の区間で始発から運転を見合わせています。
画面のQRコードからダウンロードできるNHKニュース・防災アプリのトップ画面をスクロールして「鉄道運行情報」を選び、「東北」と「中部」を確認してください。
JR東日本新潟支社は、大雪の影響で20日も新潟県内の在来線の運転を見合わせたり特急を運休したりすると発表しました。
JR新潟駅では19日午後、構内の架線が雪の重みで切断され、JR東日本新潟支社では復旧作業に時間がかかるとして新潟駅を発着する信越本線と白新線、それに越後線の3つの在来線について一部の区間での運転を終日、見合わせることにしています。
JR東日本新潟支社では架線の復旧作業を19日中に終えたいとしていますが、線路には雪が降り積もり除雪作業が追いついてないということです。
このためJR東日本新潟支社は20日も信越本線の新潟駅と直江津駅の間の上下線、白新線の新潟駅と新発田駅の間の上下線、越後線の新潟駅と吉田駅の間の上下線でいずれも始発から昼ごろまで運転を見合わせると発表しました。
また特急は信越本線の「しらゆき」が全ての区間で羽越本線の「いなほ」が新潟駅と山形県の酒田駅の間で終日、運休します。
さらに、羽越本線の新津駅と村上駅の間の上下線上越線の六日町駅と長岡駅の間の上下線磐越西線の山都駅と新津駅の間の上下線越後線の柏崎駅と吉田駅の間の上下線只見線の大白川駅と小出駅の間の上下線で、いずれも始発から終日運転を見合わせます。
このほか、弥彦線や飯山線でも一部の列車に遅れや運休が出る可能性があるということです。
運休や運転の見合わせに伴うバスなどの代行輸送は行わないということです。
JRは、雪の降り方によっては運転再開が遅れたり、再開した場合も遅れや運休が出るおそれがあるとして、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。
佐渡汽船は通常通り運航しています。
高速道路は一部の区間で通行止めとなっています。
日本海東北自動車道は新潟中央ジャンクションから荒川胎内インターチェンジの間の上下線。
北陸自動車道は新潟中央ジャンクションから上越インターチェンジの間の下り線と新潟中央ジャンクションから柿崎インターチェンジの上り線。
関越自動車道は小出インターチェンジから長岡ジャンクションの間の上下線。
磐越自動車道は新潟中央インターチェンジから福島県の会津若松インターチェンジの間の上下線です。
空の便は新潟空港を発着する全日空と日本航空の一部の便の欠航、もしくは欠航が決まっています。
越後交通の路線バスは大雪で道幅が狭くなるなど安全な運行を継続できないとして朝からすべての路線で運転を見合わせていましたが、十日町市内の一部の区間で運転を再開しました。

大雪の影響で新潟県柏崎市内を通る国道8号線では19日午前から20キロにわたり断続的な渋滞が発生しています。
国土交通省の北陸地方整備局は、除雪を進め、現地の詳しい状況を調べるとともにドライバーに物資を配る方針です。
国土交通省・長岡国道事務所は、午後5時現在、柏崎市の長崎新田交差点と米山町清水の間でおよそ20キロにわたって断続的に渋滞が発生しているとしています。
この区間は現在通行止めになっていて、国道事務所が災害対策基本法に基づいて移動させた上で除雪作業を進めています。
また国土交通省・北陸地方整備局は、19日午後3時半に支援チームを現地に向かわせていて、到着しだいドライバーに支援物資を配るとともに、状況を詳しく調べる方針です。
大雪の影響で新潟県柏崎市の国道8号線で渋滞に巻き込まれているという40代の男性によりますと、車の列は午後1時半ごろからほとんど動かなくなり、午後5時の時点でも数キロしか進んでいないということです。
午後4時ごろに同乗者が助手席から撮影した写真には、道路に雪が積もり車が渋滞している様子が写っています。
男性は「雪の予報だったので、事前に食べ物や毛布などを準備していました。ガソリンは出発前に満タンにしていましたが、心配です」としています。
大雪の影響で新潟県柏崎市の国道8号線で渋滞に巻き込まれているという40代の男性によりますと、午後6時現在、車の列はまったく動かず、暖房をつけて待機しているということです。
正午ごろ、車が止まっているときに撮影した写真には、ドライバーたちが車のまわりを除雪している様子などが写っています。
男性は「予報を見て飲料水や防寒具を用意するなど対策してきたが、まさかここまでの雪になるとは思わなかった。除雪などの対応を早くとってほしい」と話しています。

東日本高速道路新潟支社によりますと、大雪の影響で関越自動車道下り線、長岡インターチェンジの出口付近で大型トラックが故障して動けなくなり、後続の車およそ90台が19日午前9時すぎから動けなくなったということです。
後続の車は、長岡インターチェンジの先にある北陸自動車道の中之島見附インターチェンジに誘導され、5時間近くたった午後2時ごろに解消したということです。
また、大型トラックは前輪が故障して動けなくなったものとみられ、東日本高速道路新潟支社が対応にあたっています。

東北電力ネットワークによりますと、雪による倒木などの影響で19日午後5時の時点で新潟県内ではおよそ1万4700戸が停電しています。
内訳は新潟県柏崎市でおよそ6100戸、佐渡市でおよそ4900戸、長岡市でおよそ1600戸などとなっています。
佐渡市内の一部の交差点では午前中、停電の影響で信号機が点灯しないため、警察官が車の誘導にあたっていました。
佐渡市で除雪作業をしていた男性は「きのうの夕食の最中に停電してずっとそのままです。明かりはろうそくをつけて過ごしていました」と話していました。
停電が続く市内の住宅では、住民が防寒用の服を着込んで寒さをしのいでいました。
この家の男性は「停電で暖房が使えないので厚着をして過ごしています。昨夜はすぐに布団に入りました」と話していました。
佐渡市では停電や大雪を受けて両津支所や赤泊行政サービスセンターなど市内の5つの施設で避難所を開設しています。
また、市内の要支援者に対して電話などで安否確認を進めています。
東北電力ネットワークによりますと佐渡市内の停電については19日中の復旧が困難な見通しのところもあるということです。
東北電力ネットワークは佐渡市内については被害が大きいとして、県内のほかの事業所から応援を呼んで現地に派遣し、復旧作業にあたっています。

新潟県佐渡市赤泊の「赤泊診療所」では大雪の影響で停電が続くなか、新型コロナウイルスのワクチン接種などの診療にあたっています。
診療所の医師によりますとカルテの記入などは通常はパソコンで行っていますが、停電で手書きで対応して時間がかかっているため、薬の処方を急がない人にはいったん待ってもらっているということです。
また、エアコンも使えないため、暖房用のストーブを急きょ購入したということです。
「赤泊診療所」の佐々木良文医師は「夕方になると暗くなって診療が続けられなくなるかもしれません。あす以降も診療を続けるかどうかは状況次第です」と話していました。

大雪の影響で、新潟県内の一部では携帯電話が利用できなかったり、利用しづらかったりする状況が続いています。
影響が出ているのは佐渡市ではNTTドコモとKDDI、ソフトバンク、阿賀町ではNTTドコモとKDDI、柏崎市ではNTTドコモです。
影響が起きている地域については各社がホームページでも公開しています。