廃バス利用の新たな地域の交流の場が完成 神奈川 海老名
新型コロナウイルスの影響などで失われた地域の交流の場所を取り戻そうと、神奈川県海老名市のNPO法人が古い路線バスの内装を作り替え、幅広い年代が訪れることができる新たな交流の場を完成させました。
この取り組みは、神奈川県海老名市国分寺台で学童保育を運営するNPO法人で働く大学生らが企画しました。
学生たちは、バス会社から使わなくなった古い路線バスの提供を受け、学童保育の隣りにある空き地に先月までおよそ10か月かけて、地域の子どもからお年寄りまでが交流できる交流の場が完成しました。
バスの中は温かみのあるフローリング敷きで、昔ながらの駄菓子屋やくつろぎながら話すスペースなどがあります。
18日は、地元の多くの子どもたちが訪れて駄菓子を買い求めていて、バスの座席に座るなどして楽しんでいました。
訪れた地元の小学5年生の女の子は「近所にこういう集まれる場所があってうれしい。バスで新しいことをいろいろしてみたいです」と話していました。
企画した「NPO法人学童保育アンカー」の中峰陸歩さんは、「多くの人が笑顔になってくれて準備段階から頑張ってよかったと感じています。子どもから大人までコミュニケーションを取れる心地よい場所にしていきたいです」と話していました。