都のモニタリング会議 専門家“4週間後3万人近くのおそれ”
東京都のモニタリング会議で専門家は感染拡大が続くと4週間後には一日の新規感染者数が今の倍の3万人近くなるおそれがあるとして、警戒を呼びかけました。
都は15日、都内の感染状況と医療提供体制を専門家が分析・評価するモニタリング会議を開き、いずれも警戒レベルを上から2番目に維持しました。
会議では新規感染者の7日間平均は、14日時点で1万4290人で、前週比でおよそ120%となり、7週連続で100%を上回っていることが報告されました。
また、入院患者数も3764人と前週比で463人増えました。
専門家は、このままのペースで感染が拡大すれば一日の感染者数が2週間後には今の1.4倍にあたる2万人、4週間後には2倍にあたる2万9000人を上回るとの予測を示しました。
また、都が行っている変異ウイルスの検査で、先月下旬にはオミクロン株のうち主流となっている「BA.5」の割合がおよそ7割まで減少し、オミクロン株の一種で、免疫から逃れやすいとされる「BQ.1.1」などの新たな変異ウイルスに置き換わりが進んでいることが報告されました。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「気候が寒くなり換気がされなくなることや、新しい変異株への置き換わりが進むことで感染者が急激に増えるリスクを想定せざるをえない」とし警戒を呼びかけました。