85億円超集めたか 無登録FX取引 業務差し止めの申し立て

FX取引の事業を行っていた業者が、無登録でおよそ2000人の投資家から85億円以上を集めていたとして、証券取引等監視委員会はこの業者の代表について、東京地方裁判所に業務の差し止めを申し立てました。
監視委員会によりますと、このうち40億円余りは代表個人の口座などに送金されていたということです。

証券取引等監視委員会によりますと、「Mt.light」の山本紘士代表は金融商品取引業の登録がないにも関わらず、おととし8月からことし7月までの間に、およそ2000人の投資家から85億円を超える資金を集めてFX取引の事業を行っていたということです。
しかし、投資家から振り込まれた資金のうち、指定された口座に残っていたのはことし7月末時点で3億円余りで、集められた資金の半分近くにあたる40億円余りが山本代表の個人口座などに送金されていたということです。
監視委員会は9日、金融商品取引法に基づいて山本代表の業務の差し止めを東京地方裁判所に申し立てました。
監視委員会は「無登録の業者が契約内容のとおりの取り引きを行わないなど、トラブルが多発しているので注意してほしい」と呼びかけています。