神奈川 藤沢で新たに2基の古墳が見つかり 遺跡の見学会
神奈川県藤沢市の遺跡で、新たに2基の古墳が見つかり、周囲で確認されていた弥生時代の住居跡などとともに26日、見学会が開かれました。
藤沢市の下土棚夏刈東遺跡では、これまでに弥生時代の竪穴住居跡が見つかっていましたが、先月行われた発掘調査で、新たに2基の古墳時代の古墳が発見されました。
26日遺跡の見学会が開かれ、古墳や住居跡、それに出土した土器や鉄製の農具などが公開されました。
新たに見つかった古墳はそれぞれ直径がおよそ15メートルとおよそ11メートルの円墳とみられ、今から1300年から1800年ほど前の古墳時代中期から後期にかけてのものとみられています。
このうち、およそ11メートルの大きさの古墳の周囲の溝からは、U字形の鉄製の農具の刃先が出土したということです。
見学に来た地元の50代の男性は、「近所にこんな遺跡があるとは思いもよらず驚きました。解説を聞いて当時に思いをはせると楽しくなります」と話していました。
藤沢市郷土歴史課の学芸員、桐原弘亘さんは、「2基の古墳の発見は、その時期に古墳を作れる規模の集団がこの辺りに暮らしていたことがわかるもので、藤沢市の古墳時代を考えるうえで非常に重要な発見です」と話していました。