渋沢栄一の生き方や教え 孫が小学生に語る 埼玉 深谷
「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一の100歳の孫が、出身地の埼玉県深谷市の小学校に招かれ、子どもたちに渋沢の生き方や教えを語りました。
現在の深谷市に生まれた渋沢栄一は、明治以降、数多くの企業の設立や育成に関わり、「近代日本経済の父」とも呼ばれています。
今月11日の命日を前に、深谷市の常盤小学校は、渋沢について深く知ってもらおうと孫の鮫島純子さん(100)を招き、6年生およそ100人が話を聞きました。
鮫島さんは、幼いころ渋沢が亡くなるまで週末になると一緒に食事をした思い出があるということで、渋沢の人柄を聞かれると「渋沢がたくさんの仕事ができたのは多くの人に信用されたからで、それには約束を守ることや思いやりの心が根本にあったからです」と話していました。
また、渋沢から何を学んだかという質問には「自分ひとりが幸せになるのではなく、みんなが幸せになることが一番大事だという渋沢の精神が代々受け継がれています」と答えていました。
最後に、鮫島さんは「今後みなさんが思いやりの心を大事にして、栄一のように日本のみならず世界に尽くすようお願いします」とエールを送りました。
参加した男の子は「渋沢栄一が大事にした思いやりの心をこれからの学校生活に役立てたいと思います」と話していました。