「リュウグウ」で採取の石のサンプル 研究用原子炉で分析開始

日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取した石のサンプルの分析が、茨城県東海村にある研究用の原子炉で始まりました。

分析を始めたのは、日本原子力研究開発機構や東京都立大学などによる研究チームです。
2日は、研究者が大気に触れないように二重のフィルムに入れられた大きさ3ミリほどのリュウグウで採取した石のサンプルをフレームに固定し装置に入れる様子が公開されました。
研究チームは、機構の研究用の原子炉で取り出した中性子を1週間かけてリュウグウのサンプルに当て、そこに含まれる水素や鉄などの元素の濃度を正確に測定するということです。
今回の分析で、生命や海の起源を解明するための新たな手がかりが見つかるのではないかと期待されています。
分析のリーダーを務める日本原子力研究開発機構・物質科学研究センターの大澤崇人研究主幹は「隕石とは違ってリュウグウのサンプルは大気に触れていないため、惑星に含まれる物質をより正確に分析できる。これまでの常識を覆す新たな発見につながる可能性がある」と話していました。