都内 通園バス内に感知センサー導入施設 2%にとどまる
静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスに取り残され、熱中症で死亡した事件を受け、東京都が都内の幼稚園や認定こども園などの緊急点検を行ったところ、車内に子どもが残っていないか確認する感知センサーなどの設備を導入しているのは、全体の2%にとどまることがわかりました。
先月、静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡しました。
この事件を受けて、都は、国からの通知に基づいて、都内すべての幼稚園や認定こども園などに対し、バスの乗り降りの際の子どもの出欠の確認や情報共有をどのように行っているのかアンケート形式の緊急点検を行いました。
その結果、登園後の車内の見回りについてはバスによる通園を行っているほとんどの施設が「常に行っている」と回答しました。
一方、車内に子どもが残っていないか確認する感知センサーなどの設備を導入しているのは、回答があった全体のおよそ2%にとどまりました。
これを受けて、都は今後、管理者を対象にした安全対策のオンライン講習会を開くほか、センサーの設置などの対策に対して、財政支援を行うことにしています。