ユネスコ諮問機関 明治神宮外苑イチョウ並木の名勝指定求める
明治神宮外苑の再開発による樹木の伐採をめぐり、ユネスコの日本国内の諮問機関が名所のイチョウ並木を公的な保全の対象となる「名勝」に指定するよう求める提言書を東京都に提出しました。
東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発をめぐっては、都の審議会で環境影響への懸念が指摘されたことを受け、事業者は樹木の伐採本数を減らす案を示しています。
こうした中、文化財の保護に取り組むユネスコの日本国内の諮問機関「日本イコモス国内委員会」は6日、名所のイチョウ並木について「近代日本の公共空間を代表する文化的資産だ」として、公的な保全の対象となる「名勝」に指定するよう求める提言書を都に提出しました。
イチョウ並木について事業者は「すべてを保全する」としている一方、イコモス側は計画通りの場所に新しい神宮球場が建てられれば、樹木が枯れることなどが懸念されるとしています。
会見した日本イコモス国内委員会の担当者は「提言によってどうイチョウ並木の景観を継承してくべきか考えてほしい」と話していました。