東京 葛飾区 区立小中学校の給食費を来春から完全無償化へ

物価の高騰が子育て世代にも影響を与える中、東京・葛飾区は、23区で初めて区立の小中学校の給食費を来年春から完全無償化する方針です。

葛飾区では、ことし5月時点で区立の小中学校に通う児童・生徒は2万9000人余りで、給食費は月額で、小学校の低学年で3900円、中学年で4200円、高学年で4490円、中学校で5280円を保護者が負担しています。
こうした中、区は、保護者が負担している全額を区が補助する形で完全無償化する方針で、来年4月から実現したいとしています。
東京都によりますと、都内で小中学校の給食費を無償化しているのは島しょ部の一部の村のみだということで、人口が多い23区や市部では葛飾区が初めてです。
必要な予算は年間およそ17億円で10億円程度増えることになり、区では、増えている税収や積み立てた基金を充てたいとしています。
葛飾区の青木克徳区長は、会見で「いま食費も値上がりし子育て世代にかかる負担も大きくなっている。将来のことも考え、行財政改革を進めながら費用を捻出したい」と述べました。
区では必要な予算を来年度の当初予算案に盛り込む方針で、今後、議会側との調整などを進めることにしています。

葛飾区が小中学校の給食費を無償化する方針を示したことについて、子育て世代の区民からは、物価高の中で家計の負担軽減につながると歓迎する声が聞かれました。
このうち、2歳の子どもがいる40代の女性は「母親同士で食費が値上がりして大変だという話をしていたので、負担が減って助かる家庭は多いと思う」と話し、中学生と小学生の2人の子どもがいる38歳の女性は「給食費だけで月1万円弱かかっていたので、無償化になるととても助かる」と話していました。
また、小学2年生と3歳と1歳の3人の子どもがいる26歳の女性は「いまはまだ1人分の給食費しか払っていないが、ほかの子も小学生になると負担が増えると思っていたので無償化はうれしいです」と話していました。