猛毒キノコ「カエンタケ」に注意を 首都圏各地で確認

食べると死に至ることがあるうえ、触っただけでも皮膚が炎症を起こすおそれがある赤色をした猛毒のキノコ「カエンタケ」が、首都圏の各地で確認されていることから、食中毒に詳しい医師は決して食べたり触ったりすることがないよう注意を呼びかけています。

厚生労働省によりますと、「カエンタケ」は夏から秋にかけてブナやコナラなどの木の地上に近い場所に発生するキノコで、表面はオレンジ色や赤色、形は棒状で手の指が出ているように生えています。
また、毒性が強いのが特徴で、誤って食べると発熱や悪寒、おう吐、それに下痢や腹痛などの症状が出て場合によっては死に至ることもあるということです。
首都圏にある自治体のホームページなどによりますと、ここ数年は、公園などの身近な場所でも「カエンタケ」の発生が報告されているということです。
このうち、八王子市の上柚木公園では先月上旬、遊歩道の近くの切り株に10センチほどの「カエンタケ」とみられるキノコが生えているのが見つかり、公園の管理事務所が除去作業を行いました。
切り株のまわりは、現在、人が立ち入ることができないようになっていて注意喚起の紙が貼られています。
5日も同じ切り株から「カエンタケ」とみられるキノコが見つかり、上柚木公園の指定管理者の佐々木豪さんは「見つけた場合は絶対に触らないで、公園の管理事務所や自治体に連絡してください」と呼びかけていました。

食中毒に詳しい東海大学医学部付属病院救命センターの守田誠司所長は、「カエンタケ」を誤って食べてしまった場合、大人であれば3グラムほど、子どもだと1グラム未満の少量で中毒症状が出るとして「カエンタケ」の毒性の強さを指摘しています。
そのうえで、「食べないよう注意が必要なだけではなく、手で触っただけでも皮膚炎を起こしたりする。触った手を口に持っていくと毒が体にまわるので非常に危険性が高い」と話しています。
そのため、食べてしまった場合はすぐに救急疾患に対応できる病院で処置を受けることが大切で、触ってしまった場合はできればせっけんを使って水でしっかり洗い流したあと、皮膚科を受診してほしいとしています。
守田所長は「キノコの食中毒は夏の終わりから秋にかけて多くなる。カエンタケは子どもが遊ぶところにも生えていて、生息範囲が広がっている。真っ赤で炎のような見た目から、子どもは興味本位で触ってしまうこともあり、十分注意が必要だ」と呼びかけています。