梅雨明け見直し 関東甲信 速報値より約1か月遅い7月下旬に

梅雨明け見直し 関東甲信 速報値より約1か月遅い7月下旬に

観測史上最も早いと発表されたことしの梅雨明けの時期が大きく見直されました。
気象庁は、6月下旬としていた九州から関東甲信の梅雨明けが、1か月近く遅い7月下旬だったと発表しました。
一方、先月にかけて記録的な大雨が相次いだ東北と北陸の梅雨明けについては「特定できなかった」と結論づけています。

気象庁は地域ごとに発表している梅雨入りと梅雨明けについて、「速報値」として発表した後、観測データをもとにこの時期に見直しを行っていて、1日その結果が公表されました。
それによりますと、ことしの梅雨明けについて、九州南部と九州北部、四国、中国地方、近畿、東海、それに関東甲信では、6月下旬と発表していましたが、いずれも7月下旬に見直しました。
詳しく見ると、九州南部は6月27日ごろから7月22日ごろに、九州北部と四国は6月28日ごろから7月22日ごろに、中国地方は6月28日ごろから7月26日ごろに、近畿は6月28日ごろから7月23日ごろに、関東甲信と東海は6月27日ごろから7月23日ごろに見直され、いずれも前の発表より1か月近く遅くなっています。
このうち九州北部と四国、中国地方、近畿、関東甲信の梅雨明けは、速報値の段階では観測史上最も早いとされていましたが、いずれも平年の梅雨明けより遅くなりました。
理由について気象庁は、6月下旬からは晴れて猛暑となる日が続いたものの、7月上旬以降、各地で再び曇りや雨が続いたためだと説明しています。
これほど多くの地域で1か月近くも梅雨明けの時期が遅くなるのは、今のかたちで発表するようになった1997年以降、例がないということです。
また、梅雨明けが6月28日ごろとされた北陸と6月29日ごろとされた東北南部、7月26日ごろとされた東北北部については、「梅雨明けを特定できなかった」と結論づけました。
これらの地域では8月中旬にかけて前線が停滞し、記録的な大雨となりましたが、気象庁は、梅雨の判断基準を夏にかけて曇りや雨が多く現れる現象と定義づけていて、今回はお盆を過ぎても雨が続き、秋雨と区別がつかなくなったため梅雨明けが特定できなかったとしています。
また、速報値の時点で正確な梅雨明けを発表できなかった理由については、多くの地域で梅雨明けを発表した6月下旬にはその後の大雨をもたらした原因とされる上空の偏西風の蛇行を十分予測できなかったためだとしています。
気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は「われわれの予測の精度がまだ十分でないと痛感している。今後は予測技術の向上を図っていかないといけない」と述べました。
一方で、「予測技術の向上はそう簡単にできることではなく今後も梅雨明けを発表した後に大雨が起きることはありうる。そのときは防災気象情報を出して注意喚起をするので、情報を活用して避難につなげてほしい」と呼びかけていました。