大学生がコロナ禍の避難所想定 避難者への対応学ぶ さいたま
災害の発生に備えて避難所で新型コロナウイルスの感染対策を取りながら、どう避難者に対応するか、さいたま市の大学生が実習を通じて学びました。
さいたま市緑区の浦和大学で行われた実習には社会福祉などを専攻する学生およそ50人が参加して、大地震が起きた際の避難所での対応について学びました。
新型コロナの対策を取りながら妊婦や高齢者などいわゆる災害弱者を受け入れる想定で参加者は避難者役の学生に手の消毒やマスク着用を呼びかけていました。
また、妊婦やけが人のためのベッドをパーティションで仕切って設置したり、体調の悪い人をほかの避難者と離れた場所に誘導したりして対応について学んでいました。
男子大学生は「人が集まらないように間隔をあけたり、声かけをしたりするのが難しかった」と話していました。
実習を指導した浦和大学社会学部総合福祉学科の鈴木吏良特任准教授は「今回の経験を通していざというときの支援をうまくやれるようにしてほしい。感染を防ぐことは心の安心にもつながるのでふだんから意識してほしい」と話していました。