五輪組織委元理事の収賄疑い 組織委清算法人などを捜索

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元理事の関係先が受託収賄の疑いで捜索を受けた事件で東京地検特捜部は27日、東京都庁の中にある組織委員会の清算法人や大会スポンサーで紳士服大手「AOKIホールディングス」の前会長の自宅などの関係先を新たに捜索しています。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)をめぐっては、大会スポンサーだったAOKI側から元理事が代表を務める会社にコンサルタント料として提供された多額の資金が賄賂だった疑いがあるとして東京地検特捜部は受託収賄の疑いできのう元理事の自宅など関係先を捜索しました。
この事件で特捜部は27日、関係先として東京都庁の中にある先月解散した組織委員会の清算法人を捜索しているほか、都内にあるAOKI創業者の青木拡憲前会長(83)の自宅も捜索しています。
清算法人は財産や債務の管理など組織委員会の業務を引き継いだ組織です。
AOKIホールディングスは、2018年に大会スポンサーとなり、エンブレムの入ったスーツなどを公式ライセンス商品として販売するなどしていました。
特捜部は27日の捜索でスポンサー契約などに関連する資料を押収し、AOKI側から元理事側に提供された多額の資金の趣旨について解明を進めるものとみられます。
高橋元理事は、これまでのNHKの取材に対して「オリンピックに関し、便宜を図ったことは全く無い」などと不正を否定しています。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は先月30日をもって解散し、その後、清算が終わるまでの業務を引き継いだのが精算法人です。
組織委員会の事務総長を務めてきた武藤敏郎氏など4人が清算人を務め、清算が終わるまでの期間中、法令で定められた業務のみを行うことになっています。
具体的な業務は債権の取り立てや債務の弁済、財産の引き渡しなどを行うとされていて、事務局には20人ほどの職員を置いています。

東京都庁のなかにある東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の清算法人が捜索を受けたことについて、東京都の小池知事は「家宅捜索が入ったことについては承知している。大変、残念なことだ。都は組織委員会に対し捜査に全面的に協力するよう伝えている。これからの推移を注視していきたい」と話しています。