戦争や核兵器の問題テーマに描いた作品の企画展 埼玉 東松山

核兵器をテーマにアメリカで創作活動を続けてきた日本人美術家が、戦争や核兵器の問題をテーマに描いた作品の企画展が23日から埼玉県の美術館で開かれます。

ニューヨーク在住の美術家、蔦谷楽さんは2017年頃から核兵器をテーマに創作活動を続けていて、23日から日本で初めてとなる企画展が埼玉県東松山市の「原爆の図 丸木美術館」で開かれます。
会場には、太平洋戦争中にアメリカ各地に作られた日系人の収容所と、広島と長崎で被爆直後に作られたバラック小屋を再現した建物にアニメーションの映像などが投影され、戦争で起きた出来事を空間全体で感じられるようになっています。
また、核兵器の歴史をテーマに、墨や鉛筆を使って細部まで写実的に描き込まれた絵画も19点展示されています。
なかには原爆に使われたプルトニウムが精製された核施設などを舞台に、そこにいる人たちを国籍の違いを意識させないよう動物や昆虫に見立てて描いた作品や、原爆が投下された直後の広島で被爆した人たちがさまよい歩く様子やとれてしまった目を持つ手などを描いた作品もあり、核兵器の被害の恐ろしさを伝えようとしています。
蔦谷さんは「映像や音などを駆使して、核兵器の問題に興味がない人にも、今知ってほしいことを詰め込んだので、多くの人に見てほしいです」と話しています。
この企画展は23日から10月2日まで開かれています。