安倍元首相銃撃 専門家 子どもの映像視聴に注意呼びかけ

安倍元首相銃撃 専門家 子どもの映像視聴に注意呼びかけ

安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれ死亡した事件で、事件当時の映像などがSNSなどで数多く発信されていることから精神医療の専門家は、幼い子どもが繰り返し視聴すると強い不安を抱くなど影響が出るおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

安倍元総理大臣が死亡した事件では、当時の映像や画像がテレビやSNSなどで数多く発信されていて、なかには画像の加工や見る際の注意喚起などの配慮がされていないものもあり、ネット上では「子どもが見てショックを受けている」など子どもへの影響を心配する声があがっています。
これについて、精神科医で目白大学保健医療学部の重村淳教授は事件を報道することの意義は大きいとしたうえで、特に幼い子どもについては当時の映像を繰り返し見ることで強い不安や外出することへの恐怖感などを感じるリスクがあると指摘しています。
重村教授によりますと、こうした映像などが子どもの目に繰り返し触れないよう、テレビやスマートフォンなどを見るときはなるべく大人が一緒にいるようにすることや子どもたちが事件をどう感じているのかなどについて話を聞いてあげることなどが対策として考えられるということです。
重村教授は「よく知っている人が突然亡くなると感情移入しやすいために衝撃がより大きくなる。特にSNSなどでは意図せずに映像を目にしてしまう場合もあるので大人は注意してほしい。発信する側も映像の前に注意喚起する、音声を絞るといった工夫が求められる」と話していました。

安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれて死亡した事件のあと、SNSで悩み相談を受け付けているNPO法人には、子どもや若い世代から「銃撃事件がショックで涙が止まらない」とか「ショックで悲しみをひきずっている」といった相談が寄せられているということです。
相談を受け付けているNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」の新行内勝善副理事長は「ウクライナが軍事侵攻を受けたときなどと反応が似ています。知らない人がいないほど有名なかたで、亡くなり方もショッキングだったのもあり、不安がかきたてられているのだと思う」と話していました。