ウクライナ避難者の心のケアにアザラシ型ロボット活用

ロシアによる軍事侵攻でウクライナから避難した人たちの心のケアのために贈られた茨城県つくば市の産業技術総合研究所が開発したアザラシ型のロボットについて、現地の医療機関がオンラインで会見し、子どもがリラックスできるようになったなど、活用されている状況を伝えました。

つくば市の産業技術総合研究所がアザラシの赤ちゃんをイメージして開発したロボット「パロ」は声をかけたり体をなでたりすると本物の生き物のように反応し、人に楽しみや安らぎなどの精神的な働きかけを行います。
ヨーロッパでは医療機器として認められていて、ウクライナから避難した人たちのストレスの低減や心のケアに活用してもらうため先月、ポーランドの2つの医療機関に2体ずつ贈られました。
寄贈を受けた2つの医療機関は8日、オンラインで会見を開き、感謝のメッセージを伝えるともに、活用の状況について説明しました。
このうちポーランドの首都、ワルシャワにあるワルシャワ医療大学によりますと、パロは市内の幼稚園に通う避難民の子どもたちが継続的に触れ合っていて、子どもたちはリラックスした状態になり、笑顔が増えているということです。
ワルシャワ医療大学のワザレビチ・マグダレナ博士は「動物によるセラピーができない場所でも役立つので、今後、さまざまな場所で活用していきたい」と話していました。
パロを開発した産業技術総合研究所の柴田崇徳上級主任研究員は「パロが医療機器として積極的に活用されていてうれしい」と話していました。