AED使い男性の命救う 東京・江戸川区の一家に感謝状

自宅を訪れた男性が突然倒れた際にAEDを使うなどして命を救ったとして、東京・江戸川区の一家に消防から感謝状が贈られました。
夫がかつてAEDで命を救われた経験から、一家でさまざまな取り組みを進めていたことが迅速な対応につながったということです。

感謝状が贈られたのは、東京・江戸川区に住む夫の林正隆さん(50)と妻の林美弘さん(37)、それに小学4年生の長女、陽月さん(9)の一家3人です。
2日は地元の小岩消防署で贈呈式が行われ、石澤幸洋署長から3人に感謝状が手渡されました。
林さん一家は先月4日、リフォーム工事のため自宅を訪れていた40代の作業員の男性が突然意識を失って倒れた際、とっさに心臓マッサージをしたり、AEDを使って電気ショックを与えたりして救命措置を行いました。
夫の正隆さんが心臓マッサージをしている間に妻の美弘さんが自宅から100メートル以上離れたマンションまではだしで走り、住民からAEDを借りてきたということです。
美弘さんは当時、妊娠6か月でした。
また、長女の陽月さんも外へ出て、通報を受けて駆けつけた救急隊を自宅まで案内しました。
そのかいあって男性は一命を取り留めたということです。
一家が迅速に対応できたのには理由がありました。
4年前、正隆さんはマラソン大会に出場した際に心臓発作で倒れ、みずからがAEDで命を救われた経験があるといいます。
それから正隆さんは毎年、美弘さんは1年おきにAEDの講習会に参加していたということです。
また、長女の陽月さんは小学1年生の時の自由研究で、地元でAEDが設置されている場所を調べて地図にしていました。
美弘さんはその地図の記憶から、自宅近くのマンションにAEDが設置されていることを思い出したということです。
命を救われた経験をもとに一家で進めてきた取り組みが実った形で、正隆さんは「娘の自由研究などさまざまなことが結びついて男性を助けることができました。みずからが命を救ってもらった恩返しができてよかったと思います」と話していました。
また、長女の陽月さんは「父が倒れたことをきっかけにAEDで人の命を救えると知り、まずは場所を確認しておかなければいけないと思ってマップを作りました。男性が目の前で倒れた時は怖かったですが、自由研究が役に立ってうれしかったです」と話していました。