子どもたちが対話できる機会の重要性を考えるフォーラム
子どもの意見を社会のさまざまな場面で反映していくことが求められる中、幼い頃から子どもたちが対話できる機会の重要性を考えるフォーラムが都内で開かれました。
フォーラムは、「こどもかいぎ」と呼ばれる子どもたちが輪になって自由に意見を言いあう取り組みを通して、表現力や考える力、共感する力を育んでいこうと映像制作会社が開きました。
まずは、野田少子化担当大臣や専門家など4人が意見を交わし、これまで軽視されがちだった子どもの声を、来年4月に設置される「こども家庭庁」が受け止めていくことや、子どものころから互いの意見を尊重する経験は多様な人が生きやすい社会につながるという指摘が出されていました。
その後、対話する意味などをテーマに、小学生5人による「こどもかいぎ」が行われ、「人の話を聴いて意見が深まったり、自分が変わったりした」とか「戦争も話し合いで解決できるようになるかもしれない」といった意見が出ていました。
参加した小学6年生の男子児童は「最初は否定されたらどうしようと思いましたが、人それぞれ意見があることを知り、社会問題も話し合いで解決できるんじゃないかと思うようになりました」と話していました。
主催した会社は、子どもが意見を言いやすい雰囲気を作るための、大人向けのマニュアルを作成するなどして、全国に取り組みを広げていきたいとしています。