市民の手形で「かり」の翼を表現 作品展示始まる 埼玉 川越
市民500人余りの手形で市の鳥「かり」の翼を表現したアート作品の展示が埼玉県川越市で28日から始まりました。
この作品は、縦3.5メートル、横10メートルの布に地元出身の現代アーティスト、松岡智子さんがかりの胴体を描き、およそ540人の市民らが赤や青、黄色の手形をつけて翼が表現されています。
川越市の市制施行100周年を記念して、先月開かれたイベントで完成させたということです。
かりは、川越城が「初雁城」とも呼ばれていたことなどから川越市の鳥とされていて、作品は羽を広げて飛び立つ瞬間をイメージしているということです。
訪れた40代の男性は「ここまで大きな作品とは思いませんでした。多くの人の力で作り上げた作品だということが伝わってきました」と話していました。
松岡さんは「このかりを見てもらい、いつでも自由に自分の好きなことに挑戦できるんだという気持ちを持ってもらいたい」と話していました。
この作品は川越市立美術館で来月3日まで展示されています。