梅雨入り 都内のクリニックでは“気象病”外来患者が増加

関東甲信で6日、梅雨入りが発表されるなか、都内のクリニックでは気圧や気温の変化で頭痛などの症状を訴える、いわゆる「気象病」を訴える患者が増えているといいます。

「気象病外来」を設けている東京・世田谷区のクリニックの久手堅司院長によりますと、「気象病」とは雨の日などの気圧や気温が大きく変化するときに、頭痛やめまい、それに倦怠感などの症状が出る状態を指すといいます。
正式な病名ではありませんが、気圧の変化で自律神経の乱れがさまざまな症状を引き起こしていると考えられるということです。
このクリニックでは、梅雨入りが発表され関東の各地で3月から4月並みの肌寒い一日となった6日は、頭痛などの症状を訴えて「気象病外来」を受診した人がふだんの3倍ほどに増え、電話での問い合わせも相次いだということです。
「せたがや内科・神経内科クリニック」の久手堅院長は「もともと、梅雨の時期は『気象病』を訴える患者が増えるが、特に去年やことしは、新型コロナの拡大によるリモートワークや、外出の自粛などで生活習慣が変わり、気象病をきっかけに体調を崩す人も増えていると感じている。気圧や気温の変化で体調を崩すことがあると知り、家でストレッチや軽い運動をするなど、体調管理に気をつけてほしい」と話していました。

東京・世田谷区で「気象病外来」を設けているクリニックの久手堅司院長によりますと6年前にクリニックの「気象病外来」を設けて以降、患者は20代から40代の女性が多いということです。
症状は、頭痛が8割を占め、次いで全身の倦怠感やめまい、それに気分の落ち込みなど多岐にわたるということです。
久手堅院長は「気圧や気温の影響を受けて体調不良になることがあることを知ってほしい」としたうえで、「気象病」の可能性があるかどうかの判断のポイントをあげています。
1つ目のポイントは、天候が悪いときに、体や心に不調が起きているかどうか。
2つ目は、体調の変化を感じ、この先の悪天候を予測できてしまうことをあげています。
また、1日4時間以上、スマートフォンやパソコンを見ることが多い人や乗り物酔いしやすい人も注意が必要だということです。
さらに、「気象病」の対策として、雨が降ったり、気圧が低くなったりしないかどうか天気予報をこまめに確認し、天候が悪くなる予報の場合は、早めに就寝するなど睡眠時間をしっかりととることが重要だとしています。
また、急に天候が崩れたり、頭痛などの症状が続いたりする場合は、耳をひっぱったり指でつまんで回したりしてマッサージするほか、こめかみやあごをもむことで症状を和らげることができるということです。
さらに、タオルを首にかけて両端を持ち、斜め上や下に向けて引っ張ったり、首を後ろに反らす姿勢を20秒ほど続けるなど、首まわりのストレッチが効果があるということです。
症状がひどい場合には外来で漢方薬などを処方してもらうことも有効だということです。
久手堅院長は「気圧や気温の変化の差が激しかったり湿度によっても症状が出る人もいる。ストレッチなどの対策をしても症状が改善しない場合は、内科を受診してほしい」話していました。

20代の女性は「天候が悪くなると頭痛がしたりだるくなったり、急にめまいがしたりする。天気が悪かったきのうも急に貧血気味になってつらかった。いつも薬を飲んでなんとかしようとしている」と話していました。
高校生と中学生の息子がいるという40代の母親は「天気が悪くなると、息子が『頭が痛くて勉強する気にならない』とよく言っている。マッサージをしてあげていますが、私はそういった症状はないので『学校を休みたいだけなのではないか』と思ってしまうことがある」と話していました。
また、60代の女性は「『気象病』という名前は初めて聞いたが、天気が悪いと朝起きづらかったり睡眠がとりにくかったりすることはある。ふだんからヨガなどの運動をして体調管理を心がけている」と話していました。