イルカショー終了へ 施設などリニューアルで しながわ水族館

東京・品川区にある「しながわ水族館」は、5年後の令和9年度、施設や展示を大幅にリニューアルすることになりました。
これに伴って、利用者に人気のイルカショーを終了するとしています。

しながわ水族館は品川区が運営する水族館で、イルカやサメ、それにカワウソなど450種類4000点の海の生き物が展示されています。
31年前の平成3年にオープンし利用者が年間最大160万人を超えましたが、周辺で別の水族館のオープンが相次いだほか、施設の老朽化も進み、この数年は年間の利用者が40万人を割り込んでいました。
このため区は、5年後の令和9年度に向けて施設や展示を大幅にリニューアルすることを決めました。
リニューアルでは、大人を中心に幅広い世代が興味を持つ展示を目指したり社会教育施設として「品川らしさ」を取り入れたりして、初年度、100万人が訪れることを想定するとしています。
一方、リニューアルに伴って終了することが決まったのが、イルカショーです。
平成3年のオープン当時は、都内でイルカショーを見られるのはしながわ水族館だけで、多くの客を集めていました。
しかし、その後より規模の大きなイルカショーを売りにする水族館が次々に開業したほか、展示する水槽のアクリルパネルの表面劣化やたわみなどの老朽化が進みました。
さらに「追い込み漁」と呼ばれる方法で捕獲されたイルカの入手が禁止されるなど社会情勢が変化してきていることもあり、イルカのショーと展示を終了することを決めたということです。
一方、ショーなどを終了する時期については、今後検討するとしています。
イルカショーを2人の子どもと見ていた母親は「イルカを見て子どもは目を輝かせて喜んでいたので残念です」と話していました。
品川区公園課の高梨智之課長は「イルカショーと展示については施設の老朽化や競合施設の台頭などさまざまな理由から難しいと判断しました。水族館のリニューアルでは区民のアイディアを募ってイルカのショーや展示がなくても親しんでもらえる水族館を目指していきたい」と話していました。