医療提供体制 最低レベルに引き下げ 都モニタリング会議

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況と医療提供体制について専門家が分析・評価するモニタリング会議は医療提供体制の警戒レベルを4段階のうち最も低いレベルに引き下げました。
これにより、感染状況と医療提供体制の両方が初めて最も低いレベルになりました。

東京都は25日、都内の感染状況と医療提供体制について専門家が分析・評価するモニタリング会議を開きました。
このなかで、専門家は医療提供体制について、4段階のうち最も低い警戒レベルに引き下げました。
専門家は「救急患者の受け入れ体制はいまだ影響を受けている」と評価したものの、「通常の医療との両立が安定的に可能な状況である」と総括しています。
ただ、「感染拡大のリスクが高くなる冬に備えた体制整備が必要である」と指摘しました。
また、先月28日に最も低いレベルに引き下げられた感染状況の警戒レベルは、25日も維持されました。
専門家は「引き続きワクチン接種を推進するとともに、基本的な感染防止対策を徹底することで抑え込む必要がある」と指摘しています。
都のモニタリング会議は、去年7月から行われていますが、感染状況と医療提供体制の両方が最も低いレベルとなるのは今回が初めてです。

25日のモニタリング会議では感染拡大のリスクが高くなる冬に備えた対策の必要性などが専門家から指摘されました。
このうち、軽症患者の治療薬として承認されている「中和抗体薬」はこれまで使ってきた医療機関や宿泊療養施設以外に高齢者施設への往診でも使えるようにするなど、さらなる体制の整備が必要だと指摘されました。
また、新たに確認された感染者のうち無症状の人の割合は今月15日までの1週間は19.3%だったのが、今月22日までの次の1週間では26.9%に上昇しているとして、症状がなくても感染源となるリスクがあることに注意する必要があるとしています。
また、年末年始に向けて、会食の機会が増えると予想されるとして、会食や飲み会を行う時は、マスクを外したまま長時間、大人数で会話することで感染リスクが高まることを繰り返し啓発する必要があるとしています。
このほか、ワクチン接種をさらに推進していく必要があるほか、2回接種したあとも感染する可能性があるため、ふだん会っていない人との飲食や旅行など感染リスクの高い行動を引き続き避けて基本的な感染防止対策を徹底する必要があるとしています。