山手線新駅「高輪ゲートウェイ」

2020年春の開業に向けて建設中のJR山手線の品川駅と田町駅の間の新しい駅の名前が、「高輪ゲートウェイ駅」に決まりました。

山手線の新しい駅は2020年春の開業に向けて建設工事が進められ、昭和46年に「西日暮里駅」が開業して以来、およそ半世紀ぶりの新駅となります。
この駅の名前についてJR東日本の深澤祐二社長は4日の定例会見で、「高輪ゲートウェイ駅」とすることを発表しました。
JR東日本によりますと、駅名を一般公募した結果、応募が6万4052件、1万3228種類あり、一番多かったのが高輪、次いで芝浦、芝浜でした。
「高輪ゲートウェイ」は130位でしたが、社内の選定委員会で検討した結果、国際交流の拠点を目指すことや、この地域には古来より街道が通っていて江戸の玄関口としてにぎわっていたことなどから、「ゲートウェイ」のことばを使ったということです。
JR東日本の深澤祐二社長は「古くから高輪と呼ばれた歴史的背景がある場所で、歴史を受け継ぎ、未来を担う駅名として皆様に愛され浸透してほしい。建設は順調に進み、2年後のオリンピック前には開業できる見通しだ」と話しています。

ことし6月の1か月足らずの間に6万5000件近い応募があった山手線の新駅の名前。
選ばれた「高輪ゲートウェイ」は多い方から130位の36件でしたが、上位にはどのような名前があったのでしょうか。
まず応募が多かったベスト3は、いずれも山手線に多い漢字2文字の駅名でした。
1位は高輪で8398件、2位は芝浦で4265件、3位は芝浜で3497件。
4位は、新品川と泉岳寺がともに2422件で同数でした。
6位から10位は、新高輪の1275件、港南の1224件、高輪泉岳寺の1009件、JR泉岳寺の749件、品田の635件でした。

新しい駅の名前が発表され、地元では喜びの声のほか戸惑いの声も聞かれました。
新駅に近い「高輪泉岳寺前商店会」では、地元の名前をPRしようと駅名を「高輪」にしてほしいと、チラシを配布したり、署名活動をしたりしてきました。
商店会の会長の石川進さんは「正直、なんだか微妙な駅名だと思いましたが、高輪と入れてもらえたので、がっかり半分、喜び半分です。今後は、この名前をもとに、地元を盛り上げていけるようにがんばりたいです」と話していました。
また高輪に住む20代の女性は、「あまり聞かない駅名でかっこいいなと思いました。いろんなお店や施設が入った便利な駅になってほしいです」と話していました。
高輪に職場がある女性は、「響きはいいと思いますが、『ゲートウェイ』がつく施設は多いと思うので、省略すると間違えたりしないかなと思ってしまいます」と話していました。
近所に住む小学生の男の子は「外国の名前みたいだなと思ったので、もっと日本だとわかるような駅名の方が良いと思いました」と話していました。

JR東日本によりますと、「高輪ゲートウェイ駅」は建築家の隈研吾さんが設計デザインに関わり、構内の中央部分は吹き抜けで、内装は白を基調としています。
また、駅舎の照明は「街のランドマークとなる暖かな光」をコンセプトに照明デザイナーで、東京駅の丸の内駅舎を手がけた面出薫さんがデザインしました。
さらに、JR東日本は駅周辺のおよそ13ヘクタールの敷地で、国際的なビジネス交流の拠点を目指した再開発を進めています。
再開発では、外国人向けの住居を備えた地上45階、高さ173メートルのビルやホールを備えた文化施設の建設などを計画しているということです。
駅前にはおよそ6500平方メートルの広場を設けて、災害時には一時的な滞留スペースとして活用するということです。
2020年の春に「高輪ゲートウェイ駅」が開業したあと、2024年ごろに周辺のまちびらきが予定されています。