羽幌港で留萌海保が高速船に安全指導 利用客増加の夏休み前に

日本海側の羽幌町で高速船やフェリーの利用客が増える夏休みを前に運航会社に対する安全指導が行われました。

留萌海上保安部は羽幌港と焼尻島や天売島を結ぶ高速船やフェリーの利用客が増える夏休みや年末年始を前に運航会社を対象に安全指導を行っています。
19日は、海上保安部の職員4人が高速船「さんらいなぁ2」に乗り込んで書類などを点検しました。
操だ室では船長の立ち会いのもと、乗務員たちの船員手帳がしっかり配備されているかや、船内の巡視記録簿などに不備がないかなどを確認していました。
そして、7月2日に苫小牧港で発生したフェリーの座礁事故を受け、運航中は船長のほか操だ室に見張り役の配置を徹底することや、最新の気象状況を出航前に必ず確認するよう伝えていました。
フェリー会社の澤田東船長は「先日のフェリー座礁事故はひと事ではないと思いました。このような安全指導があると気が引き締まります」と話していました。
留萌海上保安部の武隈裕二次長は「ふだん慣れている航路でも事故が起こる可能性はあります。今後も事故がないよう十分注意してほしい」と話していました。