函館 大泉市長が函館バスの森社長に法令順守を求める申し入れ

函館バスの不当労働行為をめぐり、函館市の大泉潤市長が7月、森健二社長と面会し、法令順守を求める申し入れを行っていたことがわかりました。

函館バスをめぐっては労使協定を結ばないまま一部の乗務員に時間外労働をさせていたとして、検察庁が労働基準法違反の罪で会社と森社長ら幹部2人を略式起訴し、18日、裁判所がそれぞれ罰金20万円の略式命令を出したほか、民事裁判でも労働組合に対する不当労働行為を指摘する判決が複数、言い渡されていて、このうち最高裁判所で判決が確定したものについては従っていない状況が続いています。
函館市はここ数年、5000万円を超える補助金を函館バスに支出し、主要株主の1つですが、7月9日、大泉市長が会社を訪れ、株主の立場として森社長と直接面会し、「最高裁で確定した判決に沿った対応を速やかに行ってほしい」と法令順守を求める申し入れを行っていたことが市への取材でわかりました。
また、大泉市長は、「市民生活に影響が及ばないよう早急に労使間で解決してほしい」と意見も述べたということです。
これについて、函館バスはNHKの取材に対し「担当者が不在です」としています。