農業の振興目指して 外国人研修生が水路の流量観測学ぶ

日本でかんがい設備の技術などを学ぶ開発途上国の政府機関の担当者を対象にした研修会が芽室町で開かれ、河川の流量の観測に挑戦しました。

この研修会は、JICA=国際協力機構が企画し、17日は、6月から1か月間、日本でかんがい設備の技術などを学んでいるアフリカやアジアの政府機関の担当者12人が参加しました。
参加者たちは、芽室町を流れるニュウジルシ川でかんがい施設を設計したり管理したりするうえで必要になる河川の流量の観測方法を学びました。
研修では、コンサルタント会社の担当者から、川の速さを測る流速計や測量用の物差しの使い方について指導を受けた上で、実際に川に入り、流量を計算で割り出すのに必要な川幅や深さ、それに水の流れの速さを調べていました。
アフリカ南東部にあるジンバブエの政府機関に勤務する担当者は「川の流れの速さが、深さによって違うため、観測機器を同じ位置に保つことが難しかったです。この学びを生かして国のために貢献したいです」と話していました。
講師を務めた帯広市のコンサルタント会社の神谷裕幸室長は、「研修員は理解も早く、仲間どうしで助け合う姿勢もすばらしかったです。研修をきっかけに、自分の国でさらなる活躍を目指してほしいです」と話していました。