小樽飲酒ひき逃げ4人死傷から10年 飲酒運転根絶へ決起大会

小樽市で海水浴帰りの4人が死傷した飲酒ひき逃げ事件から13日で10年となるのを前に、倶知安町で飲酒運転の根絶を呼びかける決起大会が開かれました。

10年前の7月13日、小樽市のおたるドリームビーチでの海水浴から帰る途中の女性4人が飲酒運転の車にひき逃げされ、3人が死亡、1人が大けがをしました。
道は7月13日を「飲酒運転根絶の日」と定め、各地で取り組みを進めていて、12日はビーチが管轄のエリア内にある道の後志総合振興局で決起大会が開かれました。
ことしは130人あまりが出席し、はじめに全員で犠牲者に黙とうを捧げました。
このあと後志総合振興局の猪口浩司局長が「3人の尊い命が失われた事件から10年の月日が流れた。改めて飲酒運転の根絶に向けて決意を強く持ちたい」と述べました。
またおたるドリームビーチを管理・運営する組合の宗像海介理事長が「30代以前の人はドリームビーチを知らない人が多い。飲酒事故の現場であり、飲酒運転防止を発信するビーチとして全年代に広めていきたい」と述べました。
道警によりますと、ことしに入ってからの道内での飲酒運転の検挙件数は、先月末の時点で355件と、去年の同じ時期に比べて6件多くなっています。
また13日から道内では夏の交通安全運動が始まり、10日間にわたって飲酒運転の取り締まりなどが行われます。