ろうそく1本ちょうだいな 函館の幼稚園で七夕前に伝統行事

7月7日の七夕を前に、函館市の幼稚園では園児たちが地元に伝わる歌を歌いながら、近所の家を訪ねてお菓子をもらう伝統の行事が行われました。

函館市では江戸時代から七夕に子どもたちが、近所の家や商店などをまわってろうそくを集める「ろうそくもらい」と呼ばれる風習があり、現在はお菓子をもらう行事となっています。
5日、浴衣やじんべい姿のききょう幼稚園の園児233人が、袋を手に地域の住宅を歩いてまわりました。
園児たちが、「竹に短冊、七夕祭り、大いに祝おう、ろうそく1本ちょうだいな」と元気よく歌って住宅を訪ねると、家から出てきた人たちが笑顔で用意していたお菓子を子どもたちにプレゼントしていました。
子どもたちにお菓子を手渡した70代の女性は「子どもたちが来るのを毎年楽しみにしていて、前の晩なんて寝られずに待っています。子どもたちはとてもかわいいです」と話していました。
ろうそくもらいを体験した6歳の男の子は、「おやつがもらえてうれしい気持ちです。七夕の日は晴れて、星だらけになってほしいです」と話していました。