航空機事故に備え 帯広空港で負傷者の救助訓練

重大な航空機事故に備えようと、帯広空港でけがをした旅客機の乗客を救助して手当てするまでの対応訓練が行われました。

この訓練は、帯広空港を運営する会社が行い、4日は、空港の関係者や消防隊員、それに、医療従事者約120人が参加しました。
訓練では、機体のトラブルで緊急着陸した旅客機のエンジンから火が出て、多数の乗客がけがをしているという想定で行われました。
消防隊員たちは、乗客のけがの程度を確認して治療の優先順位を決める「トリアージ」を行った上で担架を使って滑走路近くに設けられた救護所へ搬送する手順を確認しました。
また、今回の訓練では、災害派遣医療チーム「DMAT」が初めて参加し、メンバーたちが救護所でけが人役の人を素早く応急手当していました。
DMATの一員として訓練に参加した帯広厚生病院の加藤航平医師は、「飛行機事故は人ごとではなく、空港は多くの方が利用されるので、その方たちの安全と何か起きた時にしっかり対応できるように今後も対策していきたい」と話していました。
国内の航空機事故を巡っては、ことし1月に羽田空港で海上保安庁の航空機と旅客機が衝突して5人が亡くなる事故が起きていて全国の各空港でも安全対策が求められています。