小樽 飲酒ひき逃げ10年を前に 飲酒運転撲滅願う扇子を制作

小樽市で飲酒運転の車にひき逃げされ4人が死傷してからまもなく10年となるのを前に、警察や十勝地方の自動車団体などが飲酒運転の撲滅を願うオリジナルの扇子を制作しました。

10年前の7月13日、小樽市で飲酒運転の車にひき逃げされ4人が死傷した事件を受けて、道は毎年、この日を「飲酒運転根絶の日」として啓発活動に取り組んでいます。
事故からまもなく10年となるのを前に、警察や十勝地方の自動車団体などは飲酒運転の撲滅の願いを込めたオリジナルの扇子を制作しました。
扇子には警察のマークとともに筆で「飲酒運転根絶」と書かれていて、4日、帯広警察署で行われた贈呈式で自動車団体の代表から飲食店などが加盟する団体の代表に手渡されました。
帯広観光社交組合の森田かおる組合長は「お酒を扱う者として、気を引き締めて飲酒運転根絶のために貢献していきたい」とあいさつしました。
扇子は1000本作られ、飲食店を通じて、来店した客などに配られる予定です。
警察によりますと、道内ではことしに入って先月末までに飲酒が関係した交通事故が34件起きていて、2人が死亡しています。
帯広警察署の工藤博光署長は「過去に起きた大きな事故を思い出し、飲酒運転を絶対にしないでほしい」と話していました。