発達した低気圧 十勝地方で強風による倒木などの被害相次ぐ

発達した低気圧の影響で、1日の道内は各地で風が強まりました。
帯広市では、7月としては観測史上最も強い最大瞬間風速を観測し、倒木の被害などが相次ぎました。

気象台によりますと、1日の道内は発達した低気圧が道内を通過し、気圧の傾きが大きくなった影響で風が強まり、このうち十勝地方では、1日昼ごろから強い風に見舞われました。
十勝地方各地の1日午後5時までの最大瞬間風速は、▼帯広市で午後1時49分に、7月としては観測史上最も強い23.6メートルを観測しました。
また、▼帯広空港で22.1メートル、▼鹿追町で19.8メートル、▼芽室町で18.2メートルと、十勝地方の19の観測地点のうち7地点で、7月としては観測史上最も強い最大瞬間風速を観測しました。
この影響で、帯広市などでは強風による被害の通報が消防に相次ぎ、午後5時時点で帯広市と芽室町で倒木やトタン屋根がはがれるなどしたことによる出動が少なくとも9件あったということです。
この強い風は、1日夜遅くまで続くということで、気象台は火の取り扱いなどに注意するよう呼びかけています。
【帯広市内の様子】
帯広市内の住宅地では、強い風が吹くなか、沿道の木の幹が折れ、道路をふさぐ事態も起きました。
消防などによりますと、1日午後2時前、帯広市西5条南19丁目で、沿道にある木の幹の一部が折れました。
NHKのカメラの映像では、折れた木の一部が幅5メートルほどの道路をふさぎ、近くの電線にも引っかかったほか住宅前に止めていた乗用車にも覆いかぶさっていました。
消防によりますと、この倒木によるけが人はいないということです。
倒れる瞬間を目撃したという男性は、「車の運転中に、木が倒れる様子を見たが、ゆっくり、ふわっとした感じで倒れた。きょうの風の強さにはびっくりした」と話していました。