ロシア排他的経済水域 サケ・マス引き網漁 3年ぶりに始まる

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で見送られていた、日本の漁船によるロシアの排他的経済水域での「引き網」によるサケ・マス漁が3年ぶりに始まりました。

漁の拠点となる根室市の花咲港では、1日午後0時半ごろ水産庁から許可を受けた富山県の漁船1隻が関係者に見送られながら出港し、千島列島付近の太平洋の海域に向かいました。
ロシアの排他的経済水域での日本漁船によるサケ・マス漁はロシア政府が8年前に「流し網漁」を禁止したため、代わりに、「引き網」による試験操業が行われています。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、この2年間は操業条件を決める交渉が見送られていましたが、ことしは3年ぶりに妥結しました。
ロシアから割り当てられたことしのカラフトマスなどの漁獲量は、3年前と同じ125トンとなっています。
出港前、船長の平山大輔さんは「漁をしてみないと分からないが網も改良したので前回よりはよいのではないか。多くとれるよう頑張りたい」と話していました。
漁船は今月21日の水揚げを予定しているということです。