札幌 ヒグマの生態・対策について正しく理解を パネル展

道内各地でヒグマの出没が相次ぐなか、札幌市内の商業施設でヒグマの生態などを紹介するパネル展が開かれています。

このパネル展は、ヒグマの生態や対策について正しく理解してもらおうと札幌市がおととしから開いています。
札幌市西区の商業施設の会場には11枚のパネルが展示されていて、毎年6月と7月ごろは、ヒグマの繁殖期でオスが行動範囲を広げるなどの生態を紹介しているほか、ヒグマを市街地に近づけない対策として、人間の食べ物の味を覚えさせないように、山に入った際には食べ物や容器などを捨てないことや生ゴミやにおいの出る物を屋外に放置しないことなどを呼びかけています。
また縦およそ2メートルのクマの毛皮も展示され、訪れた人たちはごわごわとした毛や足の爪を触って感触を確かめていました。
30代の男性は「クマに出会わないように気を付けたい」と話していました。
札幌市環境共生担当課の藤田将係長は「今の時期はクマにとって繁殖期で市街地にも出没しやすい。山に入るときは注意するとともに市街地で目撃した場合は市などに連絡してほしい」と話していました。
このパネル展は札幌市西区の「イオンモール札幌発寒」の1階で30日まで開かれています。