美幌町でバスやトラックの運転体験会 定年前の自衛官が対象

運輸業界で運転手不足が深刻化する中、退官を控える自衛官を対象にしたバスやトラックの運転体験会が、オホーツク海側の美幌町で初めて行われました。

この体験会は、自衛隊車両の運転のため、大型免許を持っている人が多い自衛官の再就職先に運輸業界を選んでもらおうと、北海道運輸局などが6月26日にオホーツク地方で初めて、美幌町で開催しました。
この日は道北・オホーツク地方などの駐屯地に所属し、数年以内に定年退官を控える19人が参加し業界団体の担当者から、運転手不足で路線バスが減便している現状や、研修を受けた上で実際にバスやトラックの運転手として活躍している元自衛官がいることなどの説明を受けました。
このあと会場を航空公園の滑走路に移して運転体験が行われ、参加者はバスや大型トラックに乗り込み、ブレーキのきき具合やハンドル操作の感覚などを確かめながら滑走路上を運転していました。
参加した自衛官は「本当のドライバーのように静かに運転するのは難しかったが、運転を体験したことで運輸業界で働くイメージがわいた」と話していました。
北海道運輸局北見運輸支局の関伸也支局長は「大型免許を持つ自衛隊員は即戦力になるので、運転の経験などを通じて魅力を感じた人は運輸業界で働いてほしい」と話していました。