高校生殺害 警察が現場の旭川市内の橋などを詳しく調べる

ことし4月、留萌市の17歳の女子高校生を川に落として殺害したとして2人が逮捕された事件で、警察は25日、現場の旭川市内の橋などを詳しく調べました。

ことし4月、留萌市の17歳の女子高校生を旭川市の渓谷にある橋から川に落とし殺害したとして、いずれも旭川市に住む内田梨瑚容疑者(21)と19歳の女の容疑者の2人が今月、殺人の疑いで逮捕されました。
現場の旭川市の渓谷、神居古潭にある神居大橋には、25日およそ30人の捜査員が集まり、人形を欄干から川に落とす作業を繰り返していました。
また、橋の上にはマイクが置かれ、音について調べる様子も確認できました。
これまでの警察の調べで、内田容疑者の写った画像がSNSで無断で使われたことから高校生とトラブルになり、車に監禁したうえ、およそ50キロ離れた神居古潭まで連れて行ったことがわかっています。
また、捜査関係者によりますと、内田容疑者は警察の調べに対し「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけだ」という趣旨の供述をし、容疑を否認しているということで、警察はさらに詳しいいきさつを調べています。

【監禁容疑の16歳少年は少年院送り】
この事件をめぐっては被害者の女子高校生を監禁、恐喝したとして▼上川地方の16歳の少年が、また監禁したとして▼旭川市の16歳の少女がそれぞれ逮捕されその後、家庭裁判所に送られました。
旭川家庭裁判所は25日までに少年審判を開いて、このうち16歳の少年については少年院に送ることを決めました。
また、16歳の少女については保護観察処分としました。
旭川家庭裁判所は一連の事件に対する社会的関心の高さなど、諸般の事情を考慮して処分内容を公表したとしています。