おたる水族館で人気のワモンアザラシ「ミゾレ」死ぬ

日本で初めて完全人工哺育で育てられ、人なつっこい姿で人気を集めた、小樽市のおたる水族館のワモンアザラシ、「ミゾレ」が、19日、死にました。

「ミゾレ」は2021年に大阪の海遊館で生まれたあと、繁殖のために去年11月におたる水族館に移され、飼育されていました。
誕生直後に低体温などの症状が確認されたことから、日本で初めて「完全人工哺育」で育てられ、そのためか人なつっこく、おたる水族館でも来館者の間やSNSなどで人気となっていました。
しかし、水族館によりますと、6月はじめから食欲不振などの症状が確認されるようになり、飼育員と獣医師がケアを続けてきたものの、19日午前、死んだということです。
おたる水族館は「今後、正確な死因を特定することに力を尽くし、さらなる飼育技術の向上につとめたい」とコメントするとともに、献花台の設置やお別れの会の実施を検討しています。
また、大阪の海遊館も「突然の知らせに私たちも大変悲しく思います。命の力強さを教えてくれました。どうか安らかに。ありがとう、ミゾレ」とのコメントを寄せました。