釧路 架空請求詐欺の被害防止 訪問介護員に感謝状

「携帯料金が未納だ」などといううその電話を受けて電子マネーを購入しようとした高齢の女性を詐欺の被害から防いだとして訪問介護員に釧路警察署から感謝状が贈られました。

感謝状を贈られたのは、釧路市に住む訪問介護員、田中正枝さん・75歳です。
田中さんは5月、70代の女性の自宅を訪問した際、電話で「すぐにお金を払う」とか「携帯電話の料金、29万円が未納」などという話し声を聞きました。
詐欺と確信した田中さんは女性がコンビニエンスストアに行くと予想して先回りし、女性が10万円分の電子マネーを購入しようとしたところを呼び止めて説得しました。
そして警察に通報して架空請求詐欺の被害を未然に防いだということです。
感謝状を受け取った田中さんは「私と同じ年代の人が老後の大事なお金を取られそうになるのは耐えられない。『すぐにお金を払え』と言われたら詐欺だと疑ってほしい」と話していました。
道東では帯広市でことし1月、60代の女性が「未納料金があり訴訟になっている」などとうその電話を受けて、現金と電子マネーあわせておよそ1400万円をだまし取られるなど架空請求詐欺事件が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。