日高唯一の浦河町の看護専門学校 入学者減少受け4年後閉校へ

日高の浦河町にある「浦河赤十字看護専門学校」が、入学者の減少を受けて、4年後に閉校することになりました。日高の唯一の看護専門学校で、地域の医療機関に人材を供給してきたことから、影響を懸念する声も出ています。

「浦河赤十字看護専門学校」は、34年前の平成2年に開校した3年制の看護専門学校で、これまでにおよそ800人が卒業しています。
しかし、4年制の大学への進学を希望する若者が増えたことなどから、近年は学生の数が大きく減少していて、30人の定員に対し、入学者は▼昨年度は6人、▼今年度は7人となっていました。
こうしたことから学校の存続は難しいとして、来年度を最後に学生の募集を停止し、令和10年3月に閉校することを決めました。
この学校の卒業生の多くは地域の病院に就職して医療現場を支えてきたことから、人手不足がいっそう深刻になるなど、影響を懸念する声も出ています。
学校の運営に関わり、多くの卒業生を受け入れてきた浦河赤十字病院では、「地域のセンター病院として地域医療を守っていくことが責務だと考えており、看護師の確保のために今まで以上に力を入れていきたい」としています。