函館 ロシア極東大学函館校 学生募集停止 数年後にも閉校へ

ウクライナ侵攻をきっかけにロシア離れの動きが広がる中、函館市にある「ロシア極東大学函館校」は、経営の継続に必要な学生数の確保が困難となり、来年度以降の学生の募集を停止し、数年後にも閉校する見通しであることが分かりました。

閉校する見通しとなったのは、函館市元町にある「ロシア極東連邦総合大学函館校」で、学校側がホームページで明らかにしました。
それによりますと、ウクライナへの侵攻をきっかけにロシア離れが急速に進んだことなどを受けて、学校ではことしの入学者数はわずか3人で、在校生全体でも14人にまで落ち込み、経営継続に必要な人数の半分以下にとどまっているということです。
ウクライナ侵攻はいまだ終息が見通せず、入学者数の回復も見込めないことから、学校では来年度以降の学生の募集停止を決め、数年後にも閉校する見通しだということです。
一方、学校では、在校生全員がカリキュラムを終えるまでは、函館市の補助も受けながら教育を継続させたいとしています。
ロシア極東大学函館校は、「日本で唯一のロシアの大学の分校」として多様な人材を輩出し、卒業生は日本やロシアの第一線で活躍してきましたが、開校から30年あまりで閉校を迎える見通しになりました。