函館 交通死亡事故の被告に懲役4年求刑 覚醒剤との関係指摘

ことし4月、函館市で車を運転中、自転車で道路を渡っていた78歳の男性をはね、死亡させたなどの罪に問われている被告の裁判が開かれ検察は懲役4年を求刑しました。

函館市の宮腰始被告(51)はことし4月、函館市内の国道を車で運転中、自転車で道路を渡っていた78歳の男性に衝突し死亡させたほか、事故の4日ほど前に覚醒剤を使用したとして、過失運転致死と覚醒剤取締法違反の罪に問われています。
5日、函館地方裁判所で初公判が開かれ被告は起訴された内容を認めました。
検察側は「被告は覚醒剤で過去に4回服役していて、事故後に尿検査を行うと覚醒剤の使用が認められた。被告は事故当時、車内に落ちたタブレット端末を拾うために脇見運転をしていたが、車のスピードや脇見をした時間は、被告の認識と実際では大きなズレがあり、覚醒剤により判断能力が鈍っていたのではないか」などと指摘しました。
その上で、「死亡事故を招いた結果は極めて重大だ」とし、懲役4年を求刑しました。
一方、弁護側は寛大な判決を求めました。
判決は6月24日に言い渡される予定です。