帯広空港の国際チャーター便が白紙に 人手不足で燃料輸送困難

外国人観光客を呼び込みたい十勝地方の働きかけで、韓国の2つの航空会社が帯広空港とを結ぶ国際チャーター便を運航する計画でしたが、日本側の人手不足で燃料の輸送が難しくなり、計画は白紙になりました。

帯広空港の国際線が2020年2月以降、途絶える中、十勝インバウンド誘客推進協議会が外国人客を呼び込もうと、韓国の航空各社にチャーター便の運航を働きかけたところ、大韓航空と格安航空会社のティーウェイ航空の2社が応じました。
7月から8月にかけて、大韓航空がソウル近郊のインチョン空港と帯広空港を結ぶ便を9往復、ティーウェイ航空が南東部の大邱の空港と帯広空港を結ぶ便を10往復、それぞれ運航する計画でしたが、推進協議会の事務局を務める帯広市によりますと、5月中旬、2社とも計画を取りやめると伝えてきたということです。
理由は、日本でこの4月からの時間外労働の規制により船員の人手不足が進み、チャーター便の燃料を運ぶ船の確保が難しいということです。
帯広市の観光交流課は「コロナ禍を経て初めての国際線になると期待していたので残念だ。地域経済を押し上げるためにも外国人観光客を呼び込む方策を探りたい」と話しています。